去年３５センチのニジマスを釣ったポイント。写真のようにかなり広いプールです。小さいのはどこでも出てくるのですが、場を荒らさないよう一発勝負を試みます。狙うのは右側の深みになっているところ。カディスをやや遠目からプレゼント。うまい具合に流れに乗った、と、その時、で、でた〜！

水を割って魚が出てきました。グイグイ引っ張ります。大きい、ニジか？しかしジャンプしないし水中から出て来ません。時間をかけて（本当は大した時間ではないのかも知れませんが）やっとネットに収まったのはなんと大ヤマメでした。メジャーを当てると３３センチありました。さすがは尻別、大ヤマメ伝説は生きていたのでした。

尻別の上流は期待を裏切ることなくコンスタントに釣れます。釣り人が入っていても場所を変えて入渓すれば、荒れていないポイントはいくつもあります。車止めからしばらく歩いて川に入るとそこは小型のニジなら釣れまくりの世界です。写真のポイントも流れ込みのところで必ず釣れますが、二度ほど５０センチくらいの魚の影が走るのを見ました。いかにも釣れそうなポイントですよね。

今では一人で釣りに行くことが多いのですが、以前は会社の仲間とよく一緒に行きました。お互い釣りに夢中で写真どころではないのですが、このときは相手にカメラを預けて「釣るから写して」と頼みました。案の定一発でヒット、あまり持っていないファイト中の写真です。

上流を釣り上がっていくと滝につきあたります。この下は結構な深みになっていて大物の匂いがプンプンするのですが、ドライでもニンフでも釣れたことはありません。尻別上流の釣りはいつもここで切り上げます。この更に上となると何となくクマも出そうで行く勇気がありません。

今はもう無い留産のプールです。向こうにうっすらと羊蹄がかすんでいます。何度も楽しい思いをさせてくれた大場所でしたが十年近く前に護岸工事によってあたりの風景は一変しました。ポイントはつぶされ平坦な川になってしまいました。それ以降あんなに足繁く通った尻別からやや足が遠のいています。